地獄の鬼との取り引きで、見事、この世に生き返った「鎧」。家老と数人の家来とともに、いつの時代ともわからない小さな町に小さな小さな城を構えて生活することとあいなりました。しかし、ご近所に引っ越しのご挨拶をしにいこうとして困った。自分の名前がいまだに思い出せない。こうなりゃ面倒だ、新しく作ってしまえということになり……。ちょいと落語っぽいおふざけ時代小説。主人公が戦国武将というだけで、これが時代小説なのかどうかは微妙ですが。