草加幸恵は美人探偵だったが、仕事の失敗から事務所を追い出されそうになっていた。そんな幸恵の元に持ち込まれた、あり得ないものを探す奇妙な依頼。後に引けない幸恵は調査をするため、雪国に向かった。
また、都内の各所で発生している謎の薬「スノーホワイト」による中毒死。そしてなぜか失踪してしまう中毒患者の死体。事件を追ううちに刑事である佐久間もまた、雪国へと導かれる。
そこで二人を待ち受けていたものは雪だけではなかった。
スキー場のロッジで雪の研究を続ける黒岩と、バイトの銀次が見たものは一体なんだったのか。
そして雪国を揺るがす大事件が起こり、誰も彼もが否応無しに運命の嵐に巻き込まれて行く。すべてを隠していた吹雪が止む時、彼らは何を見るのだろうか。