竜馬は気付いていた、元凶は武士の心を失った幕府にあると。そして攘夷に命を懸ける長州藩の志を褒め称え、越前福井藩に松平春嶽の唱える改革を急ぐよう要請する。その一方では天皇が長州の行き過ぎた行動を嫌い、会津、薩摩に密勅を下していた。・・・しかしその時、薩摩藩にはイギリス艦隊が押し寄せており、対応を誤れば全面戦争となる危機に陥っていたのである。日本が植民地化されるおそれが高まる中、薩摩はどう動くのか・・・。竜馬は日本のために恩讐を心の内に収める事を決めていた・・・。幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズ第38章。現代社会が失った日本の心、その復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命の真実と背後で蠢く西洋の策略と真実に迫る物語。
坂本竜馬の言説(23) |
現代の日本人よ(23) |
日本を洗濯 |
― その1 ― 怒りの竜馬 |
― その2 ― 姉への返信 |
― その3 ― 開けっ広げな手紙 |
暴走する長州藩と真木和泉 |
― その1 ― 反幕府表明 |
― その2 ― 攘夷親征から倒幕へ |
― その3 ― 翠紅館会議 |
― その4 ― 攘夷親征・大和行幸計画 |
― その5 ― 王政復古への五事建策 |
会津藩追い出し策 |
― その1 ― 会津藩への偽勅 |
― その2 ― 真木和泉への憎しみ |
― その3 ― 天皇からの密勅 |
― その4 ― 薩長提携策を主張する真木和泉 |
― その5 ― 天誅再び |
福井藩士・村田巳三郎と坂本竜馬 |
― その1 ― 竜馬の心根 |
― その2 ― もののふの心 |
― その3 ― 私怨を越えろ |
― その4 ― 長州の純粋性と危険性 |
― その5 ― 内戦への憂い |
― その6 ― 昂揚する巳三郎 |
反長州の動き |
― その1 ― 薩摩への密勅 |
― その2 ― 繰り返される勅と偽勅 |
― その3 ― 反長州を強める孝明天皇 |
― その4 ― 薩摩藩から福井藩への共闘の使者 |
イギリス艦隊の鹿児島襲来 |
― その1 ― 薩英接触 |
― その2 ― ヴィクトリア女王からの国書 |
奥付 |
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