線維筋痛症の概念は徐々に日本に取り入れられている。わずかずつではあるが、線維筋痛症の診察や治療を行う医療機関が増えている。しかし、一方で変な普及もしている。特に、救急医療の現場において線維筋痛症患者が診察拒否にあっている。線維筋痛症とは何の関係のない発熱が起こっても、線維筋痛症という理由で診察拒否にあっている。線維筋痛症という疾患が広まったからこそ起こる事態である。地域の基幹病院の救急外来も診察拒否をしばしば行っている。
本書の前半では、線維筋痛症に関する一般的な記述を行っている。後半部分では線維筋痛症患者が救急外来を受診した場合の対処方法を記載している。特別な治療方法は存在しないが、現時点で考えうる対処方法を列記した。それを読むと大した治療方法がないことに落胆する人がいるかも知れないが、それが現実である。救急外来を受診する線維筋痛症患者さんは本書をダウンロードするかプリントアウトして、本書を医師に見せていただきたい。線維筋痛症に対する根本的な治療方法は拙書『線維筋痛症がわかる本』(主婦の友社)に記載しているので、それを読んでいただきたい。電子書籍もある。
本書は、現在私が勤務する廿日市記念病院とは何らかかわりがない。
試し読みはhttp://p.booklog.jp/book/63049を参照してください。
はじめに |
目次 |
本文 |
線維筋痛症患者への救急対応 |
言い訳 |
引用文献 |
著者紹介 |
電子書籍 |
奥付1 |
奥付 |
奥付 |