1991年第四回「小説すばる新人賞」受賞作品『マリアの父親』(たくき よしみつ)の改訂新版。
福島原発人災が起きる20年以上前に書かれたこの作品は、原子力エネルギー問題をエントロピー論で考えるという視点をエンターテインメント作品のテーマとして扱うという極めてユニークな試みの作品だった。選考委員の一人・五木寛之氏は「作者の志というか、つよい情熱が伝わってくる フレッシュな新人の作品に、ひさしぶりで出会ったような気がする」という言葉を帯に贈った。
作者のたくき よしみつは、その20年後の2012年3月、福島第一原発から25kmの福島県川内村の自宅にて、『マリアの父親』に込めたテーマを被災者のひとりとして実体験する。その体験を元にして書かれた『裸のフクシマ』(講談社刊)は各メディアで話題になった。
原本である『マリアの父親』(集英社単行本)は絶版で、アマゾンでは2万円を超える価格がつけられていたりする。その20年前の「埋もれた予言書」とでもいうべき幻の小説がついにデジタル版で甦った。
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