この小説のヒロイン・ミナコは、実際に渋谷の街でつぎつぎとイベントを企画しているＭさんにお話をうかがって執筆しました。中学から大学まで一貫してエリート路線を歩まれてきたＭさんには、小説になりそうなエピソードがたくさんあったのですが、今回はあえて、Ｍさんの光ではなく陰の部分に焦点をあてて、エリートとよばれる女性が自分の精神バランスを保つ心の動きを、原稿用紙８枚の掌編で描いてみました。ヒロイン・ミナコの物語は、これで終わりではないとおもいます。この小説をＭさんに捧げるとともに、実際のＭさんのお仕事が「渋谷発日本全国」へと展開されていくことを確信しております。