作者は評論家ではないので、いつもこうした欄に記述する場合、頭を悩ます。
主人公は、フリーター、低所得者の信二ということで、2008年の金融危機をきっかけに、彼が始めたバイトの話と言っておこうかな――と。
この小説は、2008年8月に作者が自身のブログへ初出。ユーモア短編小説である。リーマン・ショック直前の投稿作品である。
さて当時、すでに金融危機で、全米では倒産する銀行の数も、その予定も含め、かなりの数にのぼっていた。すでに蝉(せみ)の声を聞くころには株価は上値が重くなり、軟調に推移し始めていた。とすれば、結果的に、信二はその先を読んで、生き残りのバイトを始めたということになろうか?
そのバイト、外国人相手の観光案内で、知り合ったアメリカ人とのやり取りから、信二の思想哲学や、政治経済が明らかにされるというお話だ。
まえがき |
『信二のバイト』( A Glimpse of the Zen . ) |
あとがき |
奥付 |
奥付 |
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まえがきより |
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