状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年11月22日 |
ページ数 | PDF:10ページ |
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この小説は、オックスフォードMBAを取得され、いまは起業して活躍なさるMさんにお話を伺って作成したものです。
文中、YOSHIという人物が登場します。YOSHI氏は実在する方で、Mさんの親友でありました。YOSHI氏は、当時、東海地方で最も優秀な高校生の一人として米国に留学し、ハロウィーンの祭りの晩、ハロウィーンだ、と弁解していたにもかかわらず銃で撃たれました。その事件は、私も覚えている哀しい出来事ですが、事件後のことはあまり報道されていません。YOSHI氏の死について、ご両親は「米国の銃社会のありかた」に徹底的に疑問をもたれて行動し、大統領に直接お会いになったり、ずっと「銃社会」問題に、日本人としてとりくむとともに、YOSHI氏が愛した米国の高校生を、毎年日本に招いておられるそうです――。
私はMさんを主役にした物語を考えていくうちに、どうしても16歳ながら国際感覚をもち、死後もたくさんの人に愛されつづけているYOSHI氏のことを、どうしてもMさんの物語に登場させずに、いられませんでした。一人の青年の死が、死で終わらず、事件がきっかけとなって銃規制の動きがひろがり、それと同時に、国際交流のながれはより強くなっているという事実。YOSHI氏の無限の可能性は、死してなお、続いているのです。
今回、オックスフォードMBAという看板をもつMさんの生涯をブログ等でおっていきながら、「超エリートはロックなど聴かない」という“世間知らずの偏見”をもっていた自分を恥ずかしく思うくらい、Mさんはロックを愛し、オシャレな青年時代をすごされた方です。Mさんの豊かな人間性のなかでは、学歴は霞んでしまいます。
正直、小説は未熟です。ですが、私にとって超エリートを題材に小説を書くという経験は、私の核に巨大な影響を与えてくれました。Mさんに感謝するとともに、今日、11月22日が生誕日であるYOSHI氏にこの小説を捧げます。
宇加谷研一郎