平成8年から平成13年までの5年間の作品を収めた第2歌集。
∽∽『道東早春』より抄出∽∽飛来せし丹頂の鶴ひとたびは宙にすがりて雪に降り立つ(鶴居村にて) とほきもの泪ぐましも残照の及ぶ宇登呂の氷海に立つ 限りなく氷塊浮かぶ海となりたゆたひの音氷の裂くる音 さへぎりのなき起伏をふりさけて立つ雪原の円環のうち(多和平にて)
第1章 往還-道東早春 |
第2章 三浦半島-詩の断片 |
第3章 都市の繁栄-神田川 |
第4章 文体-宇宙の涯 |
第5章 村の闇-灯火 |
第6章 収束-雲の散消 |
あとがき |
奥付 |
奥付 |