あらすじ 物語は2018年の日本である。経済の悪化が進み仕事の求人は減り、世の中のサイクルはストレス社会へと変貌した。ドメスティックバイオレンス,幼児虐待などの報道も増加傾向にあった。科学の進歩は進む反面、生物も減少して姿を消しつつある。苦況の日本が舞台である。
日本の地下鉄などは改良されてオートメーションの時代を迎えていた。地下鉄エンジニア(天川)は同僚のエンジニア(名倉、佐伯)と共に地下鉄の起動テストを毎日の様に繰り返していた。テスト運転が終了してエンジニアルームに帰って来ると黄色いシェルターに誰かが入ったと連絡を受ける。シェルターは浦永山垂が創設した人権シェルターである。このシェルターは人権侵害に遭っている者が逃げ込める、人命保護の観点から設立されたシェルターで、現代の駆け込み寺と言っても過言ではない。このシェルターは黄色く目立ち、ひっそりと役に立つ時を待っている。シェルターは日本国籍であろうが無かろうが誰でも飛び込む事ができる。そして、このシェルターに逃げ込めば一切の人権が保護される。このシェルターの運営にはSANSUI ULANAGA PROJECT(SUP)が全責任に於いて管理をしている。ある日、天川の勤務する地下鉄駅のシェルターで子供が保護される。虐待から逃げ込んだ子供である。しかし、その子供は亡くなった。天川は怒りに震えてSUPに入会する。
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