クラスでのイジメで人生に絶望している北条七海(ほうじょう ななみ)は、ずっと靴を見ながら下校をしていた。彼女にとって、自分の靴と頭の中で奏でられる音楽が全てだった。 靴を見ながら演奏される『シューゲイザー』と言われる音楽を聴く、『シューゲイザー』の彼女。 自分の足元だけで形成された世界に浸る彼女。 そこに突然の訪問者が現れます。 訪問者は言います。 「私は、お嬢さんの望んでいる世界を見せに来ました」 その世界は……