この数年、私のところに悩み多き人達がやって来るようになった。
「こんな調子で私はこれから先、生きていけるのだろうか」
そんな悩みを抱えた女性達も少なくはない。
ただ、私が多くの相談者を見てきて思うことは、相談者達の大半の人が、心の奥深くに、
『隣の芝生が青く見えて、落ち込んでしまう』といった、何とも厄介な感情の渦に巻きこまれ、身動きが取れなくなっているのではないか、というものである。
これからのお話は、そのような彼女達のことを書かせて頂こうと思っている。だが、これは誰かれかまわずというものではなく、私の心に深く残った、自称、不幸のどん底女、と言っている、七人の女性達の物語を連載していこうと思う。
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