竜馬が航海術の習得に精を出していた頃、京では攘夷の実行に向けて、長州ら攘夷派それぞれの思惑が働いていた。幕府側には攘夷への諦めが拡がり、将軍は恰も人質のように関西に縛られ、賢侯は京を離れ始める。朝廷内でも争いがあり、一人の公家が長州に匿われる。その一方で、未だイギリスの脅威に震えている江戸に向かって、竜馬は順動丸を走らせる。・・・攘夷決行の日が迫る中、倒幕に向けて長州藩は次の一手を打つのか。・・・幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズの第32章。現代社会が失った人の心、その復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命の真実と背後で蠢く西洋の策略と真実に迫る物語。
坂本竜馬の言説(17) |
現代の日本人よ(17) |
江戸開戦の危機 |
― その1 ― 乙女への覚悟の手紙 |
― その2 ― 強硬なるイギリスの恐怖 |
― その3 ― 江戸に残された者達の判断 |
将軍東帰か滞京か |
― その1 ― 春嶽辞職 |
― その2 ― 朝廷中心の大政への転換 |
― その3 ― 将軍の帰東延期 |
― その4 ― 老中・小笠原長行を江戸へ |
― その5 ― 竜馬に問い質したい乙女 |
尊皇攘夷過激派公卿・中山忠光 |
― その1 ― 京を飛び出した青年公家 |
― その2 ― 京で戦を起こせ |
壬生浪士組から生まれた誠 |
― その1 ― 主導権争い |
― その2 ― 殿内義雄斬殺 |
偶然か必然か |
― その1 ― 目付・杉浦正一郎 |
― その2 ― 幕臣の嘆き |
― その3 ― 人の運命なんて |
ジョン万の護衛 |
― その1 ― 以蔵現る |
― その2 ― 流浪する運命 |
― その3 ― 優しさの根源・アメリカの平等精神 |
攘夷親征の波紋 |
― その1 ― 大開国論と大政奉還論の後退 |
― その2 ― 賢侯国許へ |
石清水行幸の企て |
― その1 ― 脱皮しようとする高杉 |
― その2 ― 大坂湾の海防不安 |
― その3 ― 将軍暗殺計画と壬生浪士 |
奥付 |
奥付 |