伊藤計劃は何を残したのか。
伊藤計劃作品の何がかくも重要だったのか。
――『虐殺器官』にて颯爽とデビューし、ともすれば停滞していた日本SFに大きな風穴を開けた作家、伊藤計劃。ゼロ年代を代表するSF作家として大きな期待を寄せられながらも、デビュー後わずか2年、34歳の若さで逝去した。
伊藤計劃は読者に、また日本SFに何を残したのか。京都大学SF・幻想文学研究会の会員・元会員が、それぞれ伊藤計劃の作品と向かい合い、自分なりの答えとして提示した短編小説8編を収録。
願わくば、2010年代の想像力がゼロ年代に劣らず強靱たらんことを。
【書籍版を既にご購入された方へ】
昨年11月の文学フリマ、京都大学11月祭、12月のコミックマーケットにて既に本誌のご購入をされている方については、追加料金なしで電子書籍版も差し上げます。
書籍版をご用意の上、以下のページにアクセスしてダウンロードしてください。
http://bi3.jp/cgi/tpi/index.cgi
※既に電子書籍版をご購入されてしまった場合の返金は致しかねますので、ご了承ください。
【執筆陣】
里野佐堵
船戸一人(河出書房『NOVA 6』に作品掲載)
皆月蒼葉(第3回創元SF短編賞 大森望賞受賞)
谷林守
春眠蛙
坂永雄一(第1回創元SF短編賞 大森望賞受賞)
clementia
伴名練(第17回日本ホラー小説大賞 短編賞受賞)
前付 |
巻頭言 |
目次 |
echo |
死者の時制 |
量子の海のカルペディエム |
The Pile of Hope |
猿に始まり狐に終わる |
もしオクラホマ州の中年の電気技師が伊藤計劃の『ハーモニー』を読んだら |
感情の楽譜 |
美亜羽へ贈る拳銃 |
作者コメント |
献辞 |
奥付 |