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✩ 原子力発電の知識だけでなく、原子力発電の持つ危険性や未解決の問題、原子力発電に頼らなくても電力不足が生じないことが、大変わかりやすく解説されています。私たちの未来をどのような社会にするべきなのでしょうか? 現在の科学技術レベルでは、原子力を完全に制御し、廃棄物の処理ができるところまで到達していないのです。今、私たちの命を守り、将来に付けをまわさないようにするためには、原子力発電から早く卒業してしまう以外に道はないと思います。本書を読むと、なぜ卒原発・脱原発しなければならないのか、よくわかるのではないかと思います。
政府は、2011年12月に福島第一原発事故は収束したと発表しましたが、それから1年経った2013年12月現在でも、事故は収束していません。収束するまでには、まだまだ長い期間を要することがわかっています。マスコミや巷のにわか専門家による無責任な煽り発言もあり、風評被害も多く発生していますので、自分や家族の為に、一人一人が正しい知識と情報を持って、自分で判断しなくてはならない時代なのです。本書は、事故後の経過についてやその為にどのような影響が考えられるのか、そして科学的な見地からどのように対応すれば良いのか、食品の暫定基準値と新規制値の評価、乳幼児に対する食品の基準値のあり方、被ばく量の超概算方法もわかりやすく書かれ、原子力発電についても様々な問題について説明されています。食品中の放射性セシウム量がわかれば、その値から被ばく量を把握することもできます。福島原発事故による放射性物質の汚染、内部被ばくと外部被ばくの違い、被ばくの健康に与える影響や体を守る方法、自然放射線と人工放射線、などなど、生物学的な視点からわかりやすく解説されています。【著者:岐部健生(専門:放射線生物学・環境生物学)】
<発行:エネルギー政策を考える千葉市民の会(SeisakuKSK) 略称ESK