(ブックレット50ページ分)生活環境には安全性の確認されていない化学物質が多く氾濫しています。環境病・化学物質過敏症について、わかりやすく解説しています。近年、話題にのぼることの多いネオニコチノイドも国内外で危険性が報告されるようになりました。ネオニコチノイドについてもわかりやすく解説されています。私たちは、自分の体も、身の回りも数多くの化学物質のおかげで成立しているのですが、化学は難しくてわからない、専門家に任せておけば良いと思っている人が多いようです。化学物質の効果面ばかりが追及され、生産・販売・利用が推進された結果、知らずに使用して健康被害を受けることも多いのです。一部の専門家(開発・利用推進の立場)に任せていたら、福島第一原発事故、ダイオキシン汚染と同じような憂き目に遭うのです。安全性や危険性などの評価が十分できていない新規の化学物質が、毎年、数百から1千何百もの数で増え、世に出てきています。生活の利便性、製造・販売コストなど経済性(便利さの追及や利益追求)が重視され、資源(人、資金、時間)のかかる安全性等の研究・評価が軽視されがちなのです。今の日本では、健康被害が発生したとしても、因果関係がはっきりしないなどの理由で、補償されないまま泣き寝入りするしかないことも多く、たとえ補償されたとしても時間もかかり、補償は十分とは言えないことが多いようです。化学物質による健康被害は起きてしまってからでは遅いのです。生活者である私達が、化学物質について正しい知識を持ち、国や自治体、事業者に対してはっきりと意見を言えるように正しい知識を身につけたいと思います。安全性の確認された化学物質を正しい方法で使用することができれば、自分だけでなく、家族や周りの人たちも安心して暮せるようになると私たちは考えています。【著者:岐部健生(専門:放射線生物学・環境生物学)】
| まえがき |
| はじめに |
| はじめに・・ |
| 第一章 環境病 |
| 環境病 |
| 花粉症 |
| 環境病を発症する原因物質や物理的因子 |
| ※ ゴミの焼却の話 |
| 化学物質とは?(その種類や安全性評価) |
| 化学物質の安全性評価と管理 |
| 日本での工業化学品の生産登録・管理のための法律 |
| 化学物質の有害性(ハザード)評価 |
| 化学物質の環境運命とばく露評価 |
| 日本での化学物質の安全性評価(現状の例と問題) |
| 日本での化学物質の安全性評価(現状の例と問題)・ |
| 第二章 化学物質過敏症 |
| 化学物質過敏症 |
| 化学物質過敏症の原因物質 |
| ホームセンターなどで販売される家庭用の農薬、殺虫剤や除草剤などにも注意 |
| 化学物質過敏症の予防対策 |
| 予防の為の主な具体策 |
| 第三章 農薬とその生態系への影響 |
| 農薬 |
| 現在、使用されている農薬 |
| 農村部の生態系 |
| ※ ニコチンの話 |
| 第四章 ネオニコチノイド |
| ネオニコチノイド |
| ネオニコチノイド系農薬の特徴 |
| ネオニコチノイド系農薬の種類 |
| 果物や野菜の内部への浸透 |
| アセタミプリドの残留農薬基準値(ppm)の例 |
| 世界各国で問題になっているネオニコチノイド系農薬 |
| ミツバチの大量死について |
| ※ 予防原則(よぼうげんそく) |
| 人にも中毒の危険性 |
| 有害なニコチンと類似の性質 |
| 各国の規制 |
| 【参考】ネオニコチノイドの用途と商品名 |
| あとがき、参考文献、著者紹介、付録「エネルギー政策を考える千葉市民の会」のパブリックコメント |
| おわりに |
| 参考文献 |
| 著者紹介 |
| 「エネルギー政策を考える千葉市民の会」とは |
| わかりやすい身の回りの化学物質の知識 |
| 奥付 |
| 奥付 |