長州・土佐の攘夷派は天誅の恐怖を利用して朝廷を牛耳っていたが、そんな京に幕府の中枢が集結し、権力を取り戻した山内容堂が勤王党に牙を剥き始める。軍艦奉行勝海舟の弟子となった坂本竜馬は幕船で関東と関西を行き来する中で、元外国奉行の大久保忠寛から開国に向けた秘策を知らされるが、海軍兵士達の中で問題が発生し、竜馬は遂に刀を抜く。人を殺めるのか。文久3年の出来事である。・・・幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズの第29章。現代社会が失った人の心、その復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命の真実と背後で蠢く西洋の策略に迫る物語。
坂本竜馬の言説(14) |
現代の日本人よ(14) |
中川宮令旨問題 |
― その1 ― 山内豊資の不信感 |
― その2 ― 瑞山への訪問者 |
― その3 ― 肉親の情 |
― その4 ― 土佐変革の攻防 |
竜馬の脱藩罪赦免 |
― その1 ― 鯨海酔候山内容堂 |
― その2 ― 容堂と海舟 |
― その3 ― 赦免の条件 |
― その4 ― 酔狂 |
― その5 ― 頭痛の代償 |
大久保忠寛の大開国論 |
― その1 ― 失脚させられた実力者 |
― その2 ― 竜馬来訪 |
― その3 ― 天の理 |
― その4 ― 大政奉還論 |
― その5 ― 竜馬の人間力 |
― その6 ― 竜馬に託す |
京に集結する幕府賢侯 |
― その1 ― 復権の容堂 |
― その2 ― 池内大学天誅事件 |
― その3 ― 春嶽、京へ |
― その4 ― 政事は誰のため |
容堂の牽制 |
― その1 ― 勤王党への怒り |
― その2 ― 党内の軋み |
東山・翠紅館会議 |
― その1 ― 四侯に攘夷を確約させよ |
― その2 ― 浪士組寝返り策 |
― その3 ― 倒幕と破滅の足音 |
命と恐怖と |
― その1 ― 賀川肇天誅事件 |
― その2 ― 人斬りの決意 |
奥付 |
奥付 |