老いが忍びよる…

老いが忍びよる…

状態 完成
最終更新日 2012年11月23日
ページ数 PDF:15ページ
ダウンロード PDF形式でダウンロード EPUB形式でダウンロード
Kindleで読む New  ※要設定 設定方法はこちら
内容紹介

私は六十六歳の誕生日を迎えた。夫は七十歳である。年をとることはうれしくない。夫は敬老の日のお祝いにも行かない。私は出先で膝を痛め、痛くて痛くてたまらない。やっと歩いて家に帰った。年をとると、ろくなことがないのだ。
ごみの問題で夫とやりあったり、買い物に行くのに、スーパーで夫とはぐれたり……。
夫は九人兄弟の末っ子である。今年、兄姉たちが次々と亡くなった。ガンで亡くなった兄。老衰死した義兄のあとを追って病死した姉。未亡人だった兄嫁も亡くなった。こんなに何人も亡くなって、年賀状をどうするか。夫と相談して、喪中葉書を出す。
あと、遺産相続が残っている。義兄のあとを追って亡くなった姉は、多くの遺産を遺した。末っ子の夫が、遺産相続の手続きをする。忍び入る老いに対処する私たち夫婦……。

目次
老いが忍び寄る……