攘夷の志士は暗殺を繰り返す事で、京の町も朝廷内部も掌握していった。軍艦奉行勝海舟の弟子となった脱藩浪人坂本竜馬は幕船で関西へと向かい、更に京へと上って郷里の仲間と再会する。そして幕府海軍へと誘い始めるものの、攘夷に染まった武市瑞山や勤王党員を果たして説得できるのか。また勤王党内部で新たな動きが起こり、山内容堂も動き出す。・・・将軍上洛の時が迫る。果たして京の地で将軍上洛の予備会談は無事開かれるのか。文久2年から文久3年正月にかけての出来事である。・・・幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズの第28章。現代社会が失った人の心、その復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命の真実と背後で蠢く西洋の策略に迫る物語である。
坂本竜馬の言説(13) |
現代の日本人よ(13) |
順動丸の竜馬 |
― その1 ― 蒸気の震え |
― その2 ― 大坂、兵庫、そして京へ |
天誅の魔力 |
― その1 ― イギリスの台頭 |
― その2 ― 革命の原動力 |
激動の京へ |
― その1 ― 京の武力制圧策と雄藩連合策 |
― その2 ― 朝廷の暴走と天皇の憂鬱 |
― その3 ― 中川宮からの令旨 |
仲間を集めよ |
― その1 ― 郷里の友 |
― その2 ― 平井収二郎と加尾 |
― その3 ― 幕府海軍への誘い |
― その4 ― 真の敵を見極めよ |
― その5 ― 間崎哲馬、土佐へ |
― その6 ― 沢村惣之丞との再会 |
京都守護職 |
― その1 ― 会津軍入京 |
― その2 ― 会津藩主・松平容保の決意と覚悟 |
海軍に入れ |
― その1 ― 兵庫の海舟 |
― その2 ― 勝海舟の夢 |
― その3 ― 殺気立つ瑞山の孤独 |
― その4 ― 瑞山の憂慮 |
― その5 ― 日本の海軍兵士になれ |
将軍上洛の前に |
― その1 ― 将軍後見職・一橋慶喜の思惑 |
― その2 ― 容堂の本心と瑞山の忠義 |
― その3 ― 幕府の浪人募集策 |
海軍塾の実習訓練 |
― その1 ― 洋上の大艦隊構想 |
― その2 ― 容堂との遭遇 |
奥付 |
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