僕らは朝起きてから夜寝るまで毎日「名前のついていること」ばかりしている。この世界の「まだ名前のついていないこと」というものはほとんど存在していないに等しい。大学生勉はそんなことを考えて、あるとき自らその「まだ名前のついていないこと」を始める。「僕は毎日大学に通うことに退屈している。君のようになにか目的を持って勉強することが出来たら良いと思うけれど、今の僕にはそれが見つからないんだ」ニースにいる恋人の洋子に、勉が語るその「まだ名前がついていないこと」とは?
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