遠い昔に、自分が子供だった夢を見た。
どこからか、集団で逃げる夢である。
誰かをひとり、置いていかねばならなくなった。
どうしてあの時、「自分が残ると」と言えなかったのだろう。
目覚めた後もずっと後悔し続けた。
残ったのは、クラスで最も可愛く誰からも好かれる少女であった。
それに比べ、自分は生きながらえ価値があるのだろうかと。
人の命の価値って? 今でも思い出すと胸が痛い。
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