アランと共に(Ⅰ)

アランと共に(Ⅰ)

状態 完成
最終更新日 2015年06月05日
ページ数 PDF:102ページ
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内容紹介

本書は、『幸福論』の哲学者アランがフランスの地方紙「ルアン新聞(La Dépêche de Rouen et de Normandie)」へ毎日掲載したプロポ(語録)の中から、初期の1906年から1907年にかけての主な作品をテキストとして取り上げた。つまり我が国でアランといえば『幸福論』が有名で、既に10名以上の手によって各々の翻訳書が上梓されてきた。しかし私は、出来れば『幸福論』を書いたアランをあらゆる側面から理解したいと思った。殆ど毎日アランが書き続けた日々のプロポを読んで、アランは生涯何を求めていたのか、その謎も私は理解したいと思った。本書はアランのプロポ(語録)を翻訳しながら、アランの思想に啓発され、現代の我が国をアランなら如何に思考するかを表したものである。従って本書は、出来るだけ多くのプロポを忠実に読み、アランの言葉に沿って思考した50章からなるエッセイである。
(表紙の画像は、セーヌ川から見たエッフェル塔である。)

目次
本文1
一 持つことと見ること
二 ゴヤのデッサン
三 孤島の経済
四 愛の言葉
五 天災と宗教
六 王者支配制的な人間
七 平等の社会
八 コルネイユの『ル・シッド』
九 社会主義とユートピア
十 武力と権力による文明化
本文2
十一 叙勲された哲学者
十二 健康と病気
十三 幸福は模倣から
十四 名犬ノワロー
十五 奇跡の問題
十六 エスペラント語
十七 女性の商売
十八 風車の力
十九 国家と宗教
二十 バカンス
本文3
二十一 法律の機能
二十二 慈善事業
二十三 信仰の起源
二十四 人間と動物
二十五 教育の意義
二十六 クリスマスのこと
二十七 二頭の馬
二十八 哲学者との会話
二十九 二つの生活
三十 美術館の美
本文4
三十一 色彩の始まり
三十二 歴史に代わるもの
三十三 死と孤独
三十四 復活祭
三十五 子猫たちの平安
三十六 集団と個人
三十七 自殺の問題
三十八 高原の村
三十九 チップ
四十 歴史の鍵
本文5
四十一 信仰は慰めにならない
四十二 交霊術
四十三 公務員は退屈する
四十四 社会学者との会話
四十五 時間の価値
四十六 犬と民衆
四十七 石炭とチョーク
四十八 税金と物価
四十九 演 説
五十 有用の美学
奥付
奥付