人は、覚って仏となることができる。あるいは、阿羅漢となり、また長老となる。それぞれの違いは、解脱の違いである。と言うのは、解脱には三つあるからである。それらは、慧解脱、身解脱、および心解脱と呼ばれる。
本書は、実体験にもとづき、解脱の真実を明かしたものである。解脱はどのように訪れるか。解脱の瞬間には何が起こるか。そもそも、解脱とは何か。解脱した人はどうなるのか。 本書は、すべてを記した。
本書を著した一つの動機は、余りにも解脱を果たす修行者が少ないことである。この千年間で言えば、解脱を果たした人が数人いるかどうかというほど稀である。このため、解脱は一種恐ろしいもの、危険性があるものという誤った考えも見られるようになった。そこで、解脱の真相について人々に知らせたいと思った。解脱は、危険性も、恐ろしいことも何もないからである。実際には、人は栄えと楽しみとともに解脱を果たすことになるのである。
安らぎを求める人は、本書を読んで解脱の真相を知り、さらに精進する心を起してほしい。 「読者登録」・「手紙」歓迎します。
【おしらせ】
ホームページ『覚りの境地』(→ http://www.geocities.jp/srkw_buddha)の涼風通信のパスワードは、本書の目次の次のページに最新版が記載されています。
| 目次 |
| ── 目次 ── |
| 涼風通信のパスワード |
| [更新履歴] |
| はじめに |
| 解脱とは |
| 解脱とは何か |
| 解脱の位置づけ |
| 解脱の真相 |
| 解脱の瞬間に起こること |
| 解脱知見 ~ なぜ解脱したと分かるのか |
| 解脱の後に起こること |
| 解脱後の人生 |
| 解脱の理解 |
| 現象論としての解脱の理解 |
| 想定される解脱の体 |
| 解脱が起こる根拠 |
| 解脱の要因 |
| 解脱の因縁 |
| 解脱と懺悔 |
| 衆生はなぜ容易に解脱しないのか |
| 円かなやすらぎを求める人に向けて |
| 正しい理解にもとづく解脱 |
| なかなか解脱が起きない人に向けて |
| あとがき |
| あとがきに代えて |
| 付録 |
| 三つの解脱 |
| 親近(しんごん) |
| 三種の明智 |
| 実例 SRKWブッダの場合(心解脱) |
| 実例 SRKWブッダの場合(慧解脱) |
| 実例 涼風尊者(身解脱:阿羅漢果) |
| 諸仏の誓願 |
| 苦のありかと苦の滅尽 |
| 解脱の事例 ~ 釈尊当時および慧能ブッダ |
| 奥付 |
| 奥付 |