武市瑞山の命を受け、土佐を離れた竜馬には別の目的があった。長州で漸く巡り会った久坂玄瑞との話し合いから何を見つけるのか。そして朝廷と幕府の接近策が進められ、皇女和宮の大行列が江戸に向かう。尊王攘夷の志士は動くのか。日本を正すため、建て直すために彼らは何を企てているのか。幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズの第24章。現代社会が失った日本の心の復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命の真実を追う。科学技術立国として西洋の枠組みに組み込まれていく日本は本当に民衆の望んでいたものなのか、神国日本を食い物にしようとする西洋諸国は天皇という現人神と如何向き合っていくのか。その裏で何が蠢いていたのか・・・。
坂本竜馬の言説(9) |
現代の日本人よ(9) |
動けぬ勤王党 |
― その1 ― 加尾への手紙 |
― その2 ― 武市瑞山の迷い |
和宮降嫁 |
― その1 ― 東禅寺事件 |
― その2 ― 志士の怒り |
― その3 ― 降嫁の大行列 |
讃岐国探索 |
― その1 ― 藩からの密命 |
― その2 ― 庄屋と商人 |
― その3 ― 瑞山の期待 |
― その4 ― 坂本山の番人・田中良助 |
― その5 ― 借用書 |
― その6 ― 讃岐丸亀 |
加尾との約束 |
― その1 ― 住吉の南朝 |
― その2 ― 親友・望月清平 |
― その3 ― 再会と愛しさと |
― その4 ― 氷の中へ |
― その5 ― 瑞山の苛立ち |
坂下門外の変 |
― その1 ― 和宮の大奥入り |
― その2 ― 無謀なる決行 |
― その3 ― 長州藩上級藩士として |
久坂玄瑞の提言 |
― その1 ― 松陰の継承者・久坂玄瑞 |
― その2 ― 土佐の出遅れ感 |
― その3 ― 長州剣士の矜持 |
― その4 ― 焦りの中から |
― その5 ― 捨てる覚悟と死ぬ覚悟 |
瑞山との対立 |
― その1 ― 尊王開国論 |
― その2 ― 挙藩か草莽か |
奥付 |
奥付 |