「日本で最初のモダンボーイ」とよばれた小説家・北林透馬の、幻となっていたデビュー作を完全復刻。昭和5年に発表されて以来、入手が絶望的になっていた作品です。
　スキャンダラスな実在の事件や人物を巧みに交えながら、頂点を極めたモダン都市文化が万華鏡のように展開します。不思議な浮遊感と淡い憂鬱のベール。横浜、銀座、軽井沢と舞台を変えながら、この時代でなくては醸し出せない、お洒落で刹那的な世界が物語られていきます。
　巻末に『明治 大正 昭和 不良少女伝』（河出書房新社 2009年）の平山亜佐子と『消えた横浜娼婦たち』（データハウス 2009年）の檀原照和による解説を２本立てで収録。本文には詳細な註釈を付与。カラー写真多数。

＊PC・Mac版との違い：極端に大きな差はありませんが、傍点を実現する上でのソースコードの違いや註釈のポップアップ実装の有無、最適化によるデザイン細部のちがいがあります。iOS端末をお使いの場合はこちらの版を選び、iBooksでお読みください。iOS端末をつかっていても、そのほかのePubリーダーでは註釈のポップアップが動かないなど、一部不具合が見られます。

＊公開記念セール、1ヶ月間無料配布。
　2012年2月16日より250円で販売します。

＊2012年1月26日、誤字・誤変換と不具合の修正を行いました。引き続き誤脱字などを見つけましたら、ご報告下さいますようお願いします。