筆者が外資系航空会社のスチュワーデス時代に経験した様々なエピソードを綴った体験談。過酷な訓練中に体調を崩したりするハードな日々から始まり、機内で出会う多様な人間模様に何度も目を見張り、緊張と不安を幾度となく経験しながら自分の糧として吸収していく課程は経験者にしか書けないところ。
また上下の関係に縛られない、外資系ならではの自由な職場環境、そして、そこで働く人々に養われるボーダレスな感覚を、随所に盛り込みました。
飛行機に乗ってくる乗客は、一国の大統領から孤児、子供の一人旅、国外追放者、亡命者、犯罪者まで本当に様々。乗客として乗っているとなかなか気付かない点を働く側から鋭く軽く指摘してみました。
第２５回日加タイムス文学懸賞小説入選