日曜装幀家の篠田は、面倒な同僚の恋愛問題に巻き込まれながら、自分の人生と将来について考え始める。一方、篠田に装幀を依頼した生方真麻は、再び版画への情熱に目覚め、自分の過去と向き合う決心をする。 本と版画を仲立ちにした長編恋愛小説、上中下巻の中巻です。