状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月14日 |
ページ数 | PDF:29ページ |
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菅政権の流れを受け継いだ野田政権は、多くの人の反対にも係わらずTPPを実現しようとしています。極めて問題の多いTPPは、金融経済学から生み出されました。金融経済学から金融派生商品が生み出され、その金融派生商品は、2007年サブプライム・ローン問題と2008年リーマン・ショックを作り出し、世界経済を恐慌のるつぼに陥れました。金融経済学は金融派生商品を生んだだけでなく、新自由主義と市場原理主義のイデオロギーを生み出し、そのイデオロギーからグローバリズム経済へと進み、西欧文明の価値観の表出たるTPPを生み出しました。
拙著は、直接TPPの長所と短所を述べるのではなく、TPPを生み出した西欧文明の展開、主に資本主義の変遷を出発点に文明の観点から資本主義の市場メカニズムを論じます。TPPは市場メカニズムの思想表出であり、長所と短所の比較論では誤った理解になると考えるからです。つまり、TPPには米国の多国籍企業が信奉している自由貿易の思想が背景にあるのです。
目次 |
まえがき |
第1章 資本主義の変遷 |
第2章 世界恐慌の再来か |
第3章 効率的市場仮設 |
第4章 効率的市場仮説の実証方法 |
第5章 金融経済学が生んだ公害 |
第6章 西欧文明の市場とは |
第7章 西欧文明のたそがれ |
第8章 新しい文明の模索 |
あとがき |
参考文献 |