白髪鬼


著: ataka

白髪鬼

著:ataka
販売価格:110円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月14日
ページ数 PDF:259ページ
内容紹介

 黒岩涙香の白髪鬼の現代語訳、イタリアの歴史ある貴族、羅馬内家の若き後継者、波漂・羅馬内(ハピョ・ローマナイ)は親友の貧しい画家魏堂(ギドウ)を兄弟のように思い、信頼して家にも自由に出入りをさせていた。波漂は友人魏堂との交友に満足し、今まで女性には全く関心が無かったが、ある日、散歩の帰りにこの世にまたとない美女那稲(ナイナ)と出会い、天女にでも出会ったような気になり、感激し、あっという間に結婚してしまった。幸福な気持ちに満ち足りて生活していたある日、散歩に出て、伝染病にかかった少年に出会い、助けようとして、自分も激烈なこの伝染病に感染し、その日のうちに発病し、死んでしまう。
 真っ暗な中で、ふと記憶が戻ったが、墓の中の棺桶の中だった。どうにかこうにか脱出し、家に戻ってみると、妻那稲と親友魏堂が夫婦のように睦まじく語らっており、その話から二人に裏切られていたことを知る。

目次
0、訳者の前置き
一.伯爵波漂(ハピョ)の生い立ち
二。伯爵波漂の結婚
三.波漂の伝染病感染
四、波漂の死と蘇生
五.ここはどこだ
六.暗闇での苦闘
七.暗闇の中での光明
八.暗闇からの脱出
九.古着屋
十.主人の述懐
十一.変わりように驚く波漂
十二.裏切りを見た波漂
十三.怒りに震える波漂
十四.二人の会話に歯ぎしりする波漂
十五.魏堂の勝手な言い分
十六.復讐の固い決意
十七.ひとまずパレルモへ
十八.波漂を見破る船長
十九.照子の貞淑ぶり
二十.変装に精を出す波漂
二十一.立ち居振る舞いも変える波漂
二十二.捕まった海賊カルメロネリ
二十三.財宝の使用を許された波漂
二十四.警察署長の訪問
二十五.いよいよネープルへ
二十六.ネープルのコーヒー館にて
二十七.波漂をけなす魏堂
二十八.那稲に会わせたがる魏堂
二十九.会うのを断る波漂
三十.魏堂の家を訪れた笹田伯爵
三十一.那稲に会わされた笹田伯爵
三十二.那稲と話をする笹田伯爵
三十三.嫉妬する魏堂
三十四.魏堂の話に耐える笹田伯爵
三十五.星子に会う笹田伯爵
三十六、星子をいたぶる魏堂
三十七.魏堂達を暗に告発する皺薦
三十八.魏堂を安心させる笹田伯爵
三十九.那稲を愛さないように求める魏堂
四十.波漂に似ているのを危惧する那稲
四十一.魏堂に知られないように親愛を示す那稲
四十二、星子を心配する笹田伯爵
四十三、笹田伯爵に那稲を頼む魏堂
四十四.危篤になった星子
四十五.目を見せてと頼む星子
四十六.老僕に見破られた波漂
四十七.魏堂の手紙に憤慨して見せる那稲
四十八.那稲に妻になれと言う笹田伯爵
四十九.那稲に愛をささやかれた笹田伯爵
五十.目を見せてと言う那稲
五十一、幽霊ではないかと驚く那稲
五十二、嵐の中で憂さを晴らす波漂
五十三、復讐の序曲
五十四、修道院に避難する那稲
五十五、ピストルの手入れをさせる波漂
五十六、魏堂の乗る馬車の到着
五十七、胸騒ぎを訴える魏堂
五十八、13の数字に沈むパーティー
五十九、盃を投げつける魏堂
六十、決闘を申し込む笹田伯爵
六十一、介添人を断られ困る魏堂
六十二、自室に戻る笹田伯爵
六十三、那稲に会えず苦悩する魏堂
六十四、決闘場に着いた笹田伯爵
六十五、サングラスをはずす笹田伯爵
六十六、笹田伯爵を恐怖の目で見る魏堂
六十七、貴方は誰だと聞く魏堂
六十八、波漂に謝り事切れた魏堂
六十九、いよいよ那稲を憎む波漂
七十、魏堂が死んだことを聞き安堵の色を見せる那稲
七十一、魏堂に全財産を贈られて喜ぶ那稲
七十二、笹田伯爵の指を見て気絶する名稲
七十三、本当は若いと見抜かれた笹田伯爵
七十四、リラの素直さをうらやむ笹田伯爵
七十五、那稲の魏堂への手紙
七十六、那稲の緻密さにあきれる波漂
七十七、リラと瓶造を結ぶ決意
七十八、ネープルに戻った波漂
七十九、結婚式の準備にいそしむ二人
八十、飼い犬を撃ち殺させた那稲
八十一、羅浦船長に再会した笹田伯爵
八十二、外国に密かに送ってくれと頼む笹田伯爵
八十三、那稲に嫌みをを言う笹田伯爵
八十四、素晴らしい宝石を那稲に約束する笹田伯爵
八十五、婚礼の夜宝石を見に行くことにした那稲
八十六、瓶造に睡眠薬を飲ませる笹田伯爵
八十七、墓倉で何かを仕組む笹田伯爵
八十八、那稲の美しさに息を呑む笹田伯爵
八十九、那稲の冷静さに感心する笹田伯爵
九十、町中の人を饗応する笹田伯爵
九十一、那稲とダンスする笹田伯爵
九十二、開始の十一時の鐘の音
九十三、波漂の姿に戻る
九十四、辻馬車で墓倉へ
九十五、どこなのか不安がる那稲
九十六、やっと墓倉の底へ
九十七、素顔見せる波漂
九十八、恐れる那稲
九十九、助けを求める那稲
百、必死に逃げようともがく那稲
百一、波漂にしがみ付く那稲
百二、もう一度愛してと頼む那稲
百三、短剣を奪う那稲
百四、どうした那稲
百五、どこかが崩れ真っ暗に
百六、那稲の最後
百七、アメリカで再起を期す波漂
奥付
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