完全書き下ろしの電子書籍「大人の伝記シリーズ」第1弾です。
登場するのは、柔道界の伝説の男・安部一郎。
戦後の混乱期、柔道に人生のすべてを賭け、柔道の指導者として海を渡った一人の男。
本書は、実に18年間、フランスとベルギーで柔道を教え、のちにヨーロッパの柔道界を
牽引する選手や指導者たちを育て続けた男の「柔道バカ一代記」。
「指導とは何か?」
「指導者を育てるとはどういうことなのか?」
今日、フランス柔道が日本柔道を脅かす存在となったのは、安部十段の功績なしには語れない。
安部一郎が駆け抜けた青春の軌跡。
自分が信じる道をとことん突き進む勇気をもちたいすべての人に捧げる一冊です。
目次 |
はじめに |
心 |
禁じられた柔道 |
永遠の恩師との出会い |
選手から指導者へ |
講道館職員時代の葛藤 |
三足のわらじ |
指導者としての転機 |
戦後すぐの世界柔道界 |
“川石式柔道”とはなにか |
小よく大を制す |
技 |
敗戦国から戦勝国へ |
理論を制するものは技を制す |
1951年のフランス柔道 |
指導に言葉の壁はない |
外国で生活するときの作法 |
唯一の悩みはお金 |
稽古の三様 |
地道な草の根運動 |
礎を作った人々 |
川石酒造之助の間接攻撃 |
「断る」マナー |
唯一の味方はフランス人 |
帰国前夜の番狂わせ |
体 |
ベルギーにも講道館柔道を |
よい指導法がよい選手を生む |
指導者の資質=人格 |
フランス柔道界に起きた大革命 |
共通言語を持つスポーツへ |
ヨーロッパ人審判員の育成 |
リアル『柔道バカ一代』 |
弟子に超えられることは賛美 |
おわりに |
おわりに |
参考文献 |
奥付 |
奥付 |