状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月13日 |
ページ数 | PDF:36ページ |
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何も変わっていないようだけれど、ところどころ記憶と違うものが混じっている。昔は、えんじとクリームのバスしかなかった。でも、いま目の前を通ったバスは、不自然なほど白い車体に、「おもいっきりテレビ」なんて描いてあった。駅から見えていた電光掲示板はなくなって、かわりに大きな時計がかかっている。西側は、鬱蒼と茂っていた樹木が一切なくなって、ずいぶん見通しが良くなっていた。
私は、この街の間違い探しをするような気分になりながら、ばさっと傘をひろげた。
駅から出ると、国道を挟んで正面に松坂屋が見える。こちら一面が青緑色のガラス窓で覆われていて、「北のこだわりグルメ
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