竜馬は再び江戸に向かった。下田の町はさながら異人と日本人の交易の場と化し、本格交易を求めてアメリカ総領事もやって来ていた。日本を異国の魔の手から護る手立ては何処にあるのか。竜馬は武士の存在価値を求めて剣を振るい、武市半平太は強い信念をもって武士の美風を正し、土佐藩をも変えて行こうと模索し始める。・・・幕末の風雲を綴った坂本竜馬の外伝シリーズの第16章。現代社会が失った日本の心の復興と善き発現を求めて、坂本龍馬を中心に青年達が命を賭した明治革命を追う。
坂本竜馬の言説(1) |
現代の日本人よ(1) |
決意の乙女 |
― その1 ― 一筋の涙 |
― その2 ― 迷いの中から |
― その3 ― 大百姓・田中良助 |
― その4 ― 兄との約束 |
武市半平太の出府 |
― その1 ― 白札の誇り |
― その2 ― 穢れなき瞳 |
竜馬再出府 |
― その1 ― 加尾の心 |
― その2 ― 迫る条約締結期限 |
― その3 ― うねり |
海の洗礼 |
― その1 ― 商人の駆け引き |
― その2 ― 船の虜 |
― その3 ― アメリカ国総領事タウンゼント・ハリス |
― その4 ― 台場の並ぶ江戸湊 |
小千葉の再会 |
― その1 ― ときめき |
― その2 ― 惹き合う心 |
土佐の墨竜 |
― その1 ― 藩邸の空気 |
― その2 ― 揺るがぬ男 |
武士の存在価値 |
刀を抜けぬ侍 |
玄武館の竜馬 |
― その1 ― 土佐の剛剣 |
― その2 ― 大千葉 |
― その3 ― おこぜの馬淵 |
呪縛 |
― その1 ― 背負うもの |
― その2 ― 以蔵の立場 |
― その3 ― 半平太と竜馬 |
― その4 ― 御前試合の噂 |
奥付 |
奥付 |