状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月14日 |
ページ数 | PDF:13ページ |
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広い田圃の中、ひとつの稲穂。その中のひと粒の「もみ」の願いは「たねもみ」になること。
そうすれば、もっともっと沢山のなかまを、増やせるから。この世に生まれて、こんな立派な仕事はない。
兄弟たちと刈り取られ、脱穀された行き先は、残念、精米されてスーパーの店頭。
元気な男の子とお母さんの家に買われ、ご飯に炊かれる。
でも、機嫌の悪い男の子に捨てら、食べられることすらなく、冷蔵庫の下で干からび、何年も。
いったい、僕の一生はなんだったのか。誰か教えて下さい、と「たねもみ」になれなかった米つぶはなげき悲しむ。
奥付 |
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