野の花  後篇


著: ataka

野の花  後篇

著:ataka
販売価格:55円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月14日
ページ数 PDF:125ページ
内容紹介

 子供を置いて出奔したが、途中で鉄道事故があり、連れていた侍女が事故死し、事故死した侍女が澄子と思われ、澄子は死んだことになる。だが数年後、どうしても子供に会いたくなり、名前、姿を変えていた澄子は、瀬水家が運営している学校が募集した事務長に応募する。事務長に採用になった澄子の所に、やがて母とは知らずに息子良彦が現れる。良彦と会話しているうちに、良彦が品子に何かと継子扱いを受けていることを知り、出奔したことを後悔する。

目次
六十五、今の方は品子の方
六十六、自分がその活劇の達者(たてもの)とは
六十七、ジッと河田夫人の顔を見た
六十八、品子の方が明日ここへ
六十九、意外より当惑
七十、自業自得
七十一、幾ら悟りを開いても女は女
七十二、不思議な対面
七十三、外の女には真似もできぬ
七十四、明らかに嘘を答えた
七十五、余(あん)まりだ余まりだ
七十六、身も弱く、心も弱く
七十七、天地も無く、世界もなく
七十八、椅子からすべり落ちるように
七十九、貴方の顔を知っています
八十、この一紳士は誰れ
八十一、形は変えても
八十二、春の朝と秋の夕べ
八十三、まだお若いのに
八十四、眼鏡越しに目と目が
八十五、活劇の幕が再び開いた
八十六、二の語を継ぐ力も無い
八十七、阿父さんは眉目が良い
八十八、汝の地を奪うている
八十九.非常の決心
九十、オヤ 彼の背姿は
九十一、不幸にして母親似
九十二、しみじみと可愛い裏面
九十三、守護しますとも
九十四、阿母さんに似た女
九十五、世襲とは何ですか
九十六、付上がるにも程がある
九十七、肖像絵に成代わって
九十八、危篤ですか
九十九、自分の家に帰ったつもりで
百、良彦、良彦
百一、ハイ、先刻休みました
百二、弱い不揃いの息のなかから
百三、時間の問題
百四、権式を捨ててまで
百五、綺麗な水薬
百六、男の様な鼾声
百七、この時、次の室に当たって
百八、死神の手
百九、曲者の顔を見た手
百十、憎さもにくさ
百十一、では私は誰でしょう
百十二、雪と炭
百十三、温かい飲物
百十四、罠にかかった獣のように
百十五異様な笑いさえ浮かべた
百十六、そうするだけの材料
百十七、綺麗になってしまったのだ
百十八、何方が青い
百十九、最後の真心
百二十、別に一つの任務
百二十一、その外にも目的が
百二十二、心配が感心になった
百二十三、大団円の上
百二十四、大団円の中
百二十五、目出度し目出度し
奥付
奥付