僕はとりたてて何かを持っている訳でもない。でも、だからこそ何かを強く望む。
彼は天性の才能を持っている。何でも出来る。でも、何かを望んだ事がない。
彼女もまた、人間として天才だ。何でも出来る。そして、やはり何かを望むという事をしない。
持つ者と持たざる者。それはもう、どうしたって避けられない事なのだけど。
ただそれでも、僕達は出会ってしまうし、恋に落ちる。
京都で繰り広げられる、どこにでもある、大学生の一夏の日常。
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