僕はとりたてて何かを持っている訳でもない。でも、だからこそ何かを強く望む。
彼は天性の才能を持っている。何でも出来る。でも、何かを望んだ事がない。
彼女もまた、人間として天才だ。何でも出来る。そして、やはり何かを望むという事をしない。
持つ者と持たざる者。それはもう、どうしたって避けられない事なのだけど。
ただそれでも、僕達は出会ってしまうし、恋に落ちる。
京都で繰り広げられる、どこにでもある、大学生の一夏の日常。
始めに。 |
第一章 |
第二章 |
第三章 |
第四章 |
第五章 |
第六章 |
第七章 |
第八章 |
第九章 |
第十章 |
第十一章 |
第十二章 |
最終章 |
エピローグ |