スパイ・オハラ

スパイ・オハラ

販売価格:550円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月14日
ページ数 PDF:29ページ
内容紹介

オハラショースケさん、なんで身上つぶした。
朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした。
ハアー、もっともだ、もっともだ。

福島県会津地方に伝わるこの民謡は、
怠け者が散財した悪例として古くから親しまれてきたのだが、
雪国の陰鬱さに負けない底抜けの明るさがある一方、
どこか物悲しい。

歴史は紙に書かれたものが正しいとは限らない。
歴史を語るのは常に勝者であるからだ。


オハラ・ショースケ。

彼に関しては残された資料はあまりに少なく、
彼の素性を知るすべは殆ど無い。


幕末、武器商人トマス・グラバーの指示を受け、
佐幕派の会津藩に潜入する「スパイ・オハラ」。
激動の幕末に彼が担った密命とは?
オハラという男が抱えてしまった宿命とは?

歴史小説でも恋愛小説でもミステリーでもない。


歴史の闇に消えた男の知られざる生き様を
民謡に隠された謎から紐解いていく。

目次
スパイ
ビジネスルール
正体
明日への胎動
隙間
運命
ミッション
母成峠
無情
慟哭
戦況
運命の皮肉
立ち上がれ!
恐怖と命の終焉
切ない愛
オハラ