オハラショースケさん、なんで身上つぶした。
朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした。
ハアー、もっともだ、もっともだ。
福島県会津地方に伝わるこの民謡は、
怠け者が散財した悪例として古くから親しまれてきたのだが、
雪国の陰鬱さに負けない底抜けの明るさがある一方、
どこか物悲しい。
歴史は紙に書かれたものが正しいとは限らない。
歴史を語るのは常に勝者であるからだ。
オハラ・ショースケ。
彼に関しては残された資料はあまりに少なく、
彼の素性を知るすべは殆ど無い。
幕末、武器商人トマス・グラバーの指示を受け、
佐幕派の会津藩に潜入する「スパイ・オハラ」。
激動の幕末に彼が担った密命とは?
オハラという男が抱えてしまった宿命とは?
歴史小説でも恋愛小説でもミステリーでもない。
歴史の闇に消えた男の知られざる生き様を
民謡に隠された謎から紐解いていく。
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