ケータイ公式サイト「どこでも読書」で連載された長編恋愛小説というか、青春小説です。
青春小説というと、男の子の話、という印象がなんとなくありますが、これは女の子たちの話です。
読者交流を通して入念な取材のもとに書かれました。
連載中にはサイトでランキングのトップを走りつづけていました。
現代の若い男女のリアルな群像劇です。
身を持ちくずしていく者、生きる道を迷いながらも見つけていく者、それに関わる大人たち、音楽、表現。
あらためて読み返してみて、新鮮な想いがあります。生きることに迷いを持っている若い人たちに読んでもらいたいです。
小説技法的な仕掛けもあります。作者の取材風景が挿入されたり、作者自身が小説に出てきたりもします。
書いている当時はそれほどの考えもなかったんですが、あらためて読み返してみると、記念碑的な作品となっているように思います。