状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月14日 |
ページ数 | PDF:7ページ |
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僕は時速140キロで走っていた。
深夜の中央高速上。八王子を抜け、大月に向かう車中は暖かく、そして静かだった。
「怖えよ。もう少し落とせよ、スピード」
「前についていっているだけだぜ、そんなに出てるか?」
「140キロ」
「暗えからな。前に一台いないと走りにくいし……」
オレンジ路灯のない高速はさながら電灯一つの洞窟探検に思えた。
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