●ぼくは小学四年生。夏休みのある日、偶然ぼくと妹は動物園で“彼”と出会い、夢中になってしまった。クラスのタカ君も同じ思いで、三人で何度も会ううちぼくらの間に不思議な友情が生まれていった。“彼”は絶滅に瀕している動物。二年が過ぎ、体も大きくなった“彼”は事件を起こし檻に閉じこめられてしまう。ぼくらはそれを悲しみ、“彼”を連れ出し、故郷に連れて行く作戦を練り、決行する。当然のことながら失敗してしまうのだが、ひょんなことから本当に“彼”は故郷へ帰ることになった。そして十年後、ぼくは“彼”に再会する為にボルネオのジャングルへと分け入って行く。“彼”はぼくのことを覚えているだろうか・・・。。

※全１９５ページ、で、原稿用紙９７８枚分。筆者撮り下ろし写真９枚も入っています。２０１７年１１月、大幅な加筆と細部を変更し、再アップしました！
　“ぼく”を通して見たオランウータンの、動物とは思えないしぐさ、行動に驚くかもしれませんが、全くのフィクションでは無く、全て筆者が実際体験したことを元に書かれています。

　犬・猫とは全く違う、人間と一番近い霊長類との友情が思わぬ展開を見せます。東南アジア好きの方、動物好きの方、熱帯雨林好き？の方、是非ご一読ください。たぶん、あなたの知らない世界が広がっているはずです。読後、テレビや動物園で彼らを見かけた時、少しだけでも彼らの気持ちが解るようになるかもしれません。