状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2014年03月15日 |
ページ数 | PDF:29ページ |
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昔から、歌を歌うのが大好きだった。
口ずさむ歌声が、いつも耳に残った。
夢を追った。
誰かと追ったかもしれない。
同じ道を歩んだ人は、同じ夢の中でただひとり、大きなステージで声を震わせていた。
遠くから見た風景。
小さな身体は、3万人の中でただひとりの歌声を響かせ続けた。
夢は、目の前にあった。
同じだったあの道に、悲しみなんてどこにもなくて。
同じ時間と、笑い合った季節と、ひとりでステージに向かっていったあの日の背中。
あたしは歌が大好きだった。
同じ歌を口ずさんだ。
あの日の笑顔は、みんなの笑顔へと変わった。
背中は見えない。
遠くから見たのは、昔から聴いたことのある、懐かしい歌声だった。
懐かしく響いた声は、痛みの効いた歌を歌っていた、あの日のふたりを少し思い出せたような気がして―――。
1 |
FAKE |
3 |
4 |
5 |
6 |
夢追い人 |
8 |
9 |
days. |
11 |
necessary. |
13 |
奥付 |
END. |