今度は牛肉だ。
2011年7月8日、福島県産牛肉から基準値を超える量の放射性セシウムが検出された報道される。餌の稲わらが汚染されていたのが原因と判明したが、事態は予想以上に拡大を見せている。
地震に津波、原発事故、液状化現象、風評被害、長期に亘る避難生活、放射線による汚染と次々に災禍が現われる。
3・11は依然として現在も進行しており、人々はその状況下で生きようとしている。
ところが、村上春樹は、2011年6月9日バルセロナでの『非現実的な夢想家として』と題するスピーチにおいて、そういう人々の姿に「無常」を見出し、あんな危険なところから逃げ出さないのはあきらめているからだと次のように述べている。
挿絵協力
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3・11と村上春樹 |
第2章 新しい中間階層のメンタリティ |
うなぎをめぐる冒険 |