10年以上前に応募した某文学賞で、最終選考まで残った作品です。近未来小説であり、ミステリーなのですが、ベッド・シーンがなかったので大賞を逃した、との評がいくつかありました。
約二十年後の近未来、一台の車が東京方面に向け、中央高速 須玉インターチェンジを走り出す。車好きな男は、東京と八ヶ岳の麓に住まいを持ち、週日と週末を住み分ける生活を送っている。隣に座る彼女は、デジタルな衛星回線網を支配している国際巨大企業の東京支社に働き、電脳化されつつある自分に不安を抱いている。
近未来の東京は、前世紀末のバブル破壊以降、高齢化に向かう社会の中にあって、少子化が進み、経済が異常に冷え込み、団塊の世代を中心とした食えない者と食える者とがはっきり見える社会と化している。情報化が進んだ超都市・東京は、その波に乗れず置き去りにされた団塊老人達が、男女の差なくホームレスとなって、最悪の情況を呈している。
そんな東京が破壊される予感と悪夢。破壊のプログラムをスタートさせたのは彼女のボスだ。止める事ができるのは、彼女しかいない。彼女に促されて、ある夏の深夜、猛烈なスピードで高井戸インターに向けて疾走する。
#001 概要 |
#002 |
#003 |
#004 |
#005 |
#006 |
#007 |
#008 |
#009 |
#010 |
#011 |
#012 |
#013 |
#014 |
#015 |
#016 |
#017 |
#018 |
#019 |
#020 |
#021 |
#022 |
#023 |
#024 |
#025 |
#026 |
#027 |
#028 |
#029 |
#030 |
#031 |
#032 |
#033 |
#034 |
#035 |
#036 |
#037 |
#038 |
#039 |
#040 |
#041 |
#042 |
#043 |
#044 |
#045 |
#046 |
#047 |
#048 |
#049 |
#050 |
#051 |
#052 |
#053 |
#054 |
#055 |
#056 |
#057 |
#058 |
#059 |
#060 |
#061 |
#062 |
#063 最終 |
奥付 |
奥付 |