烏の住む街

烏の住む街

販売価格:110円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月14日
ページ数 PDF:17ページ
内容紹介

 その『街』は死んだ願いを思い起こさせた。僕は、その『街』に売られてやってきた。いつか、その『街』の人が、直接ではなく、間接的に、そう知らせたのだ。この『街』の人は何もかも直接知らせてはくれない。ただ、間接的に、誰かに指示されているのか、知らせてくれるだけだ。僕はその『街』で、何をやっているのか、と言うと、テレビを見ている。テレビを見て、テレビが出題をするのだ。その問いを解く、それが僕の職業と言えば唯一言える職業だ。名前は『烏』。引っ越してきたその日に付けられた。そんな不毛な生活の中で、なぜ、こんなことをしているのか疑問に思う。しかし、自分にはそれ以外の遣り方は一つもない。ただ、従って、テレビに向かって、問いを解き、アパートの中で正解のチャイムが鳴るのかを待っているだけだ。そんな中、不毛と思っている中、一人の少女と出会う。その少女は、「私はあなたを慰めるためにいるの。この世界に一人きりのあなたを、絶望しないように抱き締めるためにいるの」と言ってくれる。

目次