主人公は〝人間を消してしまう力〟を手に入れた高校生。
　クラスでいじめを受けていた主人公は、力があることを隠しつつ、自分に敵意を持つ人間を消していく。今まで苦痛でしかなかった学校生活は、いつでも他人を消せるという余裕と安心のもとに以前より気楽な日常へと変わる。
　そんな中、主人公が学校で完全に孤独だったかと問われれば必ずしもそうではなく、幼馴染だった少女が同じクラスメイトになったことで、多少のよりどころを得ていた。しかし主人公がクラスで孤立していたのに対し、彼女には多くの友人があり、それを知っていた主人公は次第に彼女との精神的な距離を覚え、無意識に遠ざけるようになっていた。
　そしてある日。幼馴染みの少女と下校する機会に恵まれた折、主人公はついに自分の能力について告白する――