こちら探偵局 上巻

こちら探偵局 上巻

販売価格:308円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月14日
ページ数 PDF:228ページ
内容紹介

民生党の大沢一郎は内閣官房機密費の使い方に苦慮していた。与党・自生党の野川が機密費をマスコミ対策に使ったと暴露した。それは大沢への報復であった。大沢は嘗て自生党に居て、豪腕という名を欲しいままにした。
自生党から割って出るときも、自民党の金庫から13億円持ちだした。野川はそれを音に持っているのである。本来、機密費は外国との交渉の時に使う金である。しかし日本の破防法はあってないが如く、スパイ防止法もなければ、ロシアのKGB、アメリカのCIAに匹敵する諜報機関もない。東京の秋葉原は世界のスパイのメッカで、自由気ままに闊歩して歩いているというのが現実であった。国会議員にとって予算は使うためのものである。下手(へた)にプールしたら予算が取れなくなり縮小される。だから森川首相は、毎晩高級料亭で夕食を取ったし、鳩田首相はピカピカの宮殿の首相公邸に入ったが風呂が嫌だ。和室も嫌いだと改造したが機密費から一千万だしして改造したという。最早、機密費は与党の遊興費であり、隠謀費の名目となっていた。
それでも大沢は一度、奪取した聖賢を再び自民党に奪還されないように使おうと考える。
『政治は数、数は力、力は金なのだ』兎も角有名人なら票が稼げる。それなら芸能人に渡りを付けられる男がいい。大沢は一人の男に白羽の矢を立てたのであった。
漫画家、桑田と妻の真弓は、二人三脚で桑田プロダクションを経営していた。桑田夫婦が作った。『こちら探偵局』という漫画に火がついて、鰻重三兄弟の探偵社が脚光を浴びだした。そんな縁で人気女性漫才師、オンブとダッコと親しくなるが、突然、ダッコが殺されたのであった。真弓は漫画の原案を書きながら犯人がだれでるのか突き詰めていくのであった。

目次
はじめに
【プロローグ】