日本で起こった未曾有の大災害。
私も他の多くの皆様同様に、ひどく心を痛めている一人です。
毎日、何かできることはないか、何をしたらいいんだろうと、考え続けています。
そして私が思うのは、ここまで悲惨な目にあってしまったら、この際、いままでやりたくてもなかなか既存のしがらみのなかで実現の難しかったことを、ゼロからの再出発の今こそ、理想を現実にするチャンス、ということです。
汚れた空気、慢性的な交通渋滞、通勤ラッシュ、狭い住宅。
多くの日本人がいやだなと思っていることを思いきって解消する生活環境を作り直してみたらどうでしょうか。

高齢者が増えるのに、それに見合った社会制度、生活方法が整えられていない。
ならば、真新しい高齢者に優しい社会を世界初のモデルケースとしてスタートさせてみてはどうでしょうか。

環境問題は一刻の猶予も待たない深刻極まる重大な世界問題です。
今回破壊されてしまった町は、地震前の状態に戻すのではなく、いっそのこと、公害、環境問題の生まれる前の自然状態まで戻す、そういう努力をしてみてはどうでしょうか。

子供の少子化が日本の未来を暗くするといいます。
ならば、子供を生んで育てやすい、と思える理想的な環境を提供すべく新たに土地開発をしてはどうでしょうか。

孤独な無縁社会に終止符を打つ、好機ととらえてみてはどうでしょうか。
孤独を生んでいる要素を取り除き、新しい形の、あるいは昔ながらのお互い様を実現する地域社会、住宅街を建設するきっかけとしてみたらどうでしょうか。