状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月14日 |
ページ数 | PDF:21ページ |
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「この壺の液体が、あんたの魂の邪な気配を感じ取り、幻をでっちあげるというわけさ。これは生という夢の原液だ」猿のような冥府の老人は、いった…。
世界の謎の探求者こそ、わが同志! 寒空の下のフリーマーケットで買った「黄色い本」。どうやら、戦前の日本陸軍の軍事探偵が訳したものらしい。中国老荘思想、神仙系にかぶれた神秘学のようだが、読めば読むほど胡散臭い。偽書とはいえ、謎の著者は何か伝えたいことがあるらしい。
うらぶれた塾講師の主人公は、入眠幻覚を操作するエクササイズを深めつつ、自分自身を実験台として魂の地下階段へ……。
いつか埴谷雄高の『闇の中の黒い馬』のような作品を書いてみたいと思いました。
阿頼耶識・集合的無意識をめぐる寓話『アスペラトゥス雲』の支流モチーフを扱いつつ、ボルヘスやハニヤユタカなど、幻想哲学系作家達への限りないオマージュを込めた短編です。
黄色い本 |
「夢壺秘法」の実践編 |
薔薇園と蠍の子 |
永遠の悪夢の中を |
奥付 |
奥付 |