東北関東大震災のチャリティとしての販売です。

私たちは被災しませんでした。
それでも、自分だけでは対処できないほどの
大きな恐怖と悲しみ、不安や悔しさを感じました。
揺れた後になかなか連絡が取れなかった家族や友達がいました。
使えるのが当たりまえだった電気や通信が途切れました。
もっと揺れたらどうしよう、とオロオロしました。
テレビやラジオで知る信じられない現実。
被災地にいる人たちのために何かをしたいのに役に立てない、
手を伸ばしたいのにその手段も限られています。
大きな不安も不便もなく暮らせていることが申し訳なく思えました。
いろいろな感情でいっぱいいっぱいになりました。

その気持ちを、ひとつひとつ、少しずつ、言葉にして写真に乗せていきました。
そうすることで、自分が救われるような思いでした。
ちょっとずついつもの自分を取り戻すことができました。
小さくて短い、でも私たちの心を和らげてくれた言葉たちが、
同じような苦しい気持ちを開放するお手伝いになれば嬉しいです。