二階の奥の暗い部屋に飼われている、いやらしいインコたち。狂った兄の寵愛を受けて、この家を不幸にする、不吉な鳥たちの群れ。闇に舞い上がる羽、羽、羽。そこは怖ろしい黄緑色の王国でした。わたしはどうしても、あいつらを許せなかったのです。幻想短編集『インキュナブラ』より。
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