平治の乱ののち源頼朝は伊豆蛭が小島にて二十年間流人の生活を送っていましたが治承四年急に起こった京の動きに呼応して準備も整わないままやむなく兵を挙げます。その数わずか三百。圧倒的な討伐軍のまえになすところなく石橋山の決戦に惨敗、海路安房に逃れます。ところが一カ月後頼朝は五万の大軍を率いて鎌倉に入ります。そして日本の歴史は古代から中世武家政権へと大転換を遂げます。何故このような奇跡の大逆転とも云うべきことが起こったのだろうか。
平成の現代、三浦海岸高校の歴史研究サークルはこの頼朝をテーマとしてとり上げます。あらたに魅力的な歴史教師マキコ先生を迎えて史実に推理憶測を加えながらこのあまりにも劇的な歴史の転換の真実に迫ろうと議論します。
夏になって歴史研究会のメンバーは頼朝逃亡の疑似体験を兼ねてフェリーとマイクロバスで房州へ遠足に出かけます。一刻一同は遊園地に遊びます。マキコ先生は女生徒のアイとバンジージャンプを試みます。空中に跳んでリバウンド・・・
そして そして・・・・
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